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2010年1月23日

「アカルイミライ」


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以前から気になっていた映画をDVDで見た。

小説だったら「純文学」にカテゴライズされるであろう、エンターテイメント性は希薄な作品。

浅野忠信とオダギリジョーという個性的な俳優2人が「ツートップ」として出ていて、それだけで気になるのだけれど、二人のあの不思議な存在感が、非常に生きた、良い作品だった。

最近、小説のほうは「純文学」の良さが分からなくなってきているのだけれど、映画は、いまだに、こういう、いまいち意味はよく分からないし、特にストーリーがかっちりとあるわけではないけれど、でも、確固たる世界があり、描写が美しい作品に心惹かれる。

特に、クラゲが美しい。
私も、江ノ島水族館に行くと、つい、クラゲコーナーでぼーっとしてしまう人なので......。

好き嫌いは分かれる作品だろうけれど、見てよかったな、と思える作品だった。

2009年11月 1日

「あの日、欲望の大地で」

「バベル」などの脚本を書いた人が初監督した作品ということで見てきた。

「バベル」もよく分からなかったけれど、こちらの映画も、「上質な芸術作品」ではあるけれど、ちょっと難解だったかな。

小説だったら「エンターテイメント」ではなく「純文学」にカテゴライズされるような作品。

三世代の女性の話、というように宣伝では言われていたけれど、あくまで主人公の女性の心理を描きつくした作品、だと思う。

インパクトあるタイトルとは違い、出来事としては色々大きな事故など起こるのだけれど、描き方は淡々としている。

ストーリーをまとめると、「母親が浮気をしているときに火災事故が起こり、亡くなってしまう。そのあと、母親の浮気相手の男性の息子が訪ねてくる。そして......」というような感じかな。

母親の気持ちも、主人公の女性の気持ちも、非常に丁寧に描き出されていて、好感が持てた。

本当に質は高い。
ただ、個人的に好きかと聞かれると、好きではなかった。

過去に引きずられて、被害者のように生きている女性の生き方に共感できなかった、というのが多分、その理由。

あと、タイトル。原題の「THE BURNING PLAIN」は確かに分かりづらいかもしれないけれど、この邦題はちょっと違う気がした。テーマはそこにはないだろう、と。

2008年9月22日

「おくりびと」


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映画「おくりびと」を見た。
良かった。
映像もきれいだし、役者(本木、山崎努、広末など)もいいし、内容も胸に染みた。

この話はチェロ奏者だった主人公(本木)が、オーケストラの解散によって職を失い、故郷に帰り、たまたま求人で見つけた会社が納棺の業者で、そのまま納棺の仕事をするようになる......というストーリー。

そのなかに様々な「死」のエピソードがあり、ひとつひとつの「死」が心に迫ってくる。
ただ、「死」が中心にありながらも、決して湿っぽくならないところが、この映画の魅力かもしれない。
映画のなか、たくさんの「死」に触れていると、「死」というのが、日常からかけ離れたところにある特別で忌み嫌うべきものではなく、生活のなかに自然に存在するものであると、すっと受け入れられるようになってくる。

そういう「死」の扱い方は、とても良かった。
ただ、この映画の本当のテーマは、「死」ではなく、「天職」というところにあるのかな、なんてことを思ったりもした。

主人公はずっとプロのチェロ奏者としてやっていくことを「夢」だと思っていたけれど、オーケストラが解散し、チェロを手放したとき、「それは夢ではなかったのかもしれない」と呟く。
そして、今までそんな職業があることも知らず、自分の意思で申し込んだわけでもない納棺の仕事に、次第に魅力を感じ始め、これこそが自分の仕事だと思うようになる。

自分の意思ではないからこそ、神の導いた「天職」だということもできるかもしれないけれど、この映画を見ていて、「その仕事にやるべき価値を見いだし、自分がその仕事をすることに誇りを感じられたら、それはもう、天職なんだ」ということなのではないかと思った。
どんな職業であっても、自分の仕事に誇りを持っている人は強いし、かっこいい。

2007年12月 4日

「ALWAYS 続・三丁目の夕日」


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 日曜日は、旦那さんと「続・三丁目の夕日」を見に行きました。
 「続」ではない「三丁目の夕日」は確かテレビで見たと思いますが、それも随分前の話で、設定を忘れていたところもありました......。
 このあいだテレビでまた放映されていたようなので、復習しておけば良かったです。

 今回もまた、ほんわかと温かい気持ちになれる良い映画でした。
 家族で見るにはいいですね。
 吉岡くんもいい味出しているし、子役の子も上手いです。

 ちょっとできすぎた感じのするドラマっぽい台詞も、あの時代設定、あの背景で言われるとすっと受け入れられてしまいますね。
 想像のつく展開なのに、うるうるしちゃったり(笑)
 ただ、「1作目よりずっと泣ける」とか言われていましたが、「1作目以上」を期待しすぎてもいけないかもしれないです。
 「1作目も良かったし、2作目も同じくらい良かった」
 という表現が適切かな。

 でも、きっと「続々」「続々続」と続いて、シリーズ化されちゃったりするのでしょう。「寅さん」の後釜あたり狙える??
 日本らしい日本の映画という気がします。

2006年12月21日

「硫黄島からの手紙」

気になってはいたけれど、見にはいかないつもりだった映画ですが、知り合いが褒めていたので、気になって行ってしまいました。

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感想は、
見て良かった!!

2時間半くらいあるちょっと長めの映画だったけれど、途中で飽きることもなく、とてもよく構成の立てられている作品だと感じた。
主人公は栗林中将という実在した人物で、彼はもうアメリカに戦争では勝てないと分かりながらも、「自決」という方法をとらず、とらせず、1日でも長く硫黄島で抗戦することが、日本や本土にいる家族を守ることになると信じて戦い続ける。栗林中将の役は渡辺謙。
渡辺謙も良かったし、この栗林中将という人自身も、とても立派で温かい人だったんだろうな、と感じられた。テレビでは実際に栗林中将の書いた手紙というのも紹介されていたし(映画の中でもいくつか出てくる)、本当に、こんな感じの人だったのだろうな。
人間、追いつめられたときに真価が問われる、ということを改めて思った。
私も、もっと、かっこよく、正しく生きたいなぁと思わせられた。

ただ、事前の情報では、「栗林中将の話」というふうにしか思っていなかったけれど、中将と同じかそれ以上多く、西郷という一兵士の視点から戦争が描かれている。その西郷がまた良かった。演じているのは嵐の二宮くん。でも彼は「青の炎」のときも思ったけれど、ジャニーズでバラエティーなどをさせているのがもったいないくらい、いい役者だと思う。キムタクや草なぎくんなんて目じゃないくらい!(草なぎくんも、上手いとは思うけれど)
でも役者がいいというだけではなくて、こういう思想、立場の人間を配置し、その視線で映画を撮っていったというところに、この映画の成功があったような気がする。
こういう人物を上手く配置できるようになれば、私の小説ももっと上手くいくんだろうけどなぁ......。

本当、見て損はないと思う。いろいろな意味で、日本的だなぁと思った。ただ、それを作ったのがクリント・イーストウッドだというのが、また、すごい。
映画の作り方とかよくは知らないのだけれど、「監督」の仕事ってどこまでやることなのだろう。アメリカ人が日本の役者を使って、日本語で映画を撮るということ自体、すごいことに思えるのだけれど、実際はどうやって回っているのだろう。気になる。
でも、こういう映画をアメリカ側が作ってくれたということに、日本人は感謝するべきだろうと思った。

2006年12月13日

「生きる」


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黒澤明

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久しぶりにDVDを借りてきて見た。

世界の巨匠、黒澤明監督の作品。
大学時代、映像論などの授業で作品の一部分だけ見たり、その解釈を聞いたりしたけれど、実際に見るのは初めてだったかもしれない。
今回は知り合いに薦められたのがきっかけで見たのだけれど、よい機会だった(今度は小津安二郎も見たいなぁ)。

やはり世界でも評価される名作というだけあって、どことは言えず日本的だなぁという印象を受けた。たまに見るとモノクロの世界は味があっていい。そしてよく聞き取れない、不明瞭な会話や(古い映像だからか?)、テーマも重さに比べて淡々としている進み方など、いいなぁと思う。こういうのがやっぱり日本の良さでしょ。

この映画の内容は、一言でいうと胃がんで余命半年ほどになった主人公の公務員が、その後、どう生きるか、というもの。
仕事に行かなくなるというところまではなるほど、と思うけれど、そのあと、仕事で自分を表現しようともがくところがいいなぁと感じた。

でも、この映画を見ても、「常に余命がわずかと思って生きるべきだ」なんてことは思わないし、言う気もないな。余命がどれくらいあるか分からない人間は、ただ先のことを見て、明日のために、そして守るべきもののために生きてもいいと思う。
ただそんなふうに思うのは、私自身は余命半年を宣告されても、大して今と変わらない生活を送るだろうと思えるほど、やりたいように生きられているからかもしれない。
まぁ、敢えてこの映画の内容とリンクさせて何か言うなら、人間、変わるのは大変だけれど、変わろうと思えばいつからでも変われるんだよ、っていうことかな。

2006年5月24日

「ANGEL-A」


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リュック・ベッソン

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リュック・ベッソンの6年ぶりの新作。ベッソンは10作しか映画を作らないという話でこれがラストという話もあるけれど、宮崎駿みたいにまた作るんじゃないかなぁ、という気もする。

というか、作って欲しい!!

と、思わせてくれる映画だった。
やっぱり才能のある人は違うなぁ。

テーマはもしかしたらけっこうありふれたものかもしれない。
ひとりの女性と出会い、愛すこと、愛されることを知ることによって、自分自身の人生や心の持ち方が変わってくる......そんな話。

でも、白黒の画面はとても美しかったし、主人公アンジェラも絶妙の美女だったし、言葉や台詞の一つ一つが印象的だった。
特に作っている側は泣かせようという意図で作ってはいないのだろうというところで、思わずうるっと来てしまうような映画だった。

「人に愛されようと思ったらまずは自分が自分を好きになること」とは最近よく聞く言葉だけれど、この映画では、「人は人から愛されなければ、自分のことは愛せない」と言い切る。
でも、幸せに生きるためには自分を愛することが一番大切、と伝えている。
そういう意味では、スピリチュアルなメッセージたっぷりの映画という感じがした。
上のメッセージの他にも、結局今を楽しまないと、いつ楽しめるの、というような台詞も至るところで繰り返される。
これは最近自分がよく考えていることだからかもしれないけれど、心に残ったな。

うるさくならない程度にきちんとテーマを伝えている。そして、ストーリーもしっかりしているけれど、作りすぎた感じもなく、芸術性も高い。
あ~、才能だ。
と、本当、とても良い映画でした!

今日はレディースデイなのに観客が少なかった。「ダ・ヴィンチコード」に客を取られた感じだった。
でも!
どちらか見るなら、「アンジェラ」です!!

 

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