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2014年3月12日

藤野 恵美「ハルさん」

ハルさん (創元推理文庫)ハルさん (創元推理文庫)
藤野 恵美

東京創元社 2013-03-21
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★娘の成長を見守る父親のほのぼのミステリー★

 こちらは、決して殺人事件などは起こらない、ほのぼのミステリー。
 娘が小さいうちに妻が亡くなり、ほぼ男で一つで娘を育てた人形作家が主人公。その主人公(ハルさん)が、娘の結婚式に向かう途中で、幼稚園時代・小学校時代・中学校時代・高校時代・大学時代、それぞれの娘との思い出を振り返る形の連作短編集。

 それぞれで起こる事件は、幼稚園時代なら「同じ幼稚園の園児の卵焼きがお昼寝の時間に無くなった」など、本当にささやかなもの。でも、作者は児童文学出身者でありながら、自身は本格ミステリーの大ファンというだけあり、細かい伏線がたくさん仕掛けられていて、それがしっかり最後に回収される心地よさがある作品。
 5つの事件とも全部、人の悪意ではなく、善意が空回りして"事件"になってしまったようなもので、解決すると、"あぁ、そうだったんだね。良かった"という気持ちになる。ほっこりした気分になりたいとき、安心して読める作品だと思う。
 主人公の娘が、1編ごとに成長していく姿も微笑ましい。5つの事件を読んだあと、結婚式のシーンにつながるので、今まで育ててきた娘が巣立っていく結婚式のラストシーンも、ハルさんの気持ちに共感できる。
 いわゆる「ミステリー」ではないけれど、時々はこういう趣向のミステリーも楽しいなと思える作品だった。
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「働くビタミン・生きるミネラル」

自己肯定感を高め、自分の心を満たし、しあわせに生き、しあわせな人間関係を構築し、しあわせに働くためのヒント集です。

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