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2007年7月13日

本多孝好「正義のミカタ」

本多孝好さんの本を読みました。

正義のミカタ―I'm a loser正義のミカタ―I'm a loser

双葉社 2007-05
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私も大好きで、ファンも多いはずなのに、たま~にしか本を出さない本多孝好さんの新作。
今までのおしゃれな雰囲気とはがらりと変わり、テーマとか主張が分かりやすくなっているけれど、その分、「あぁ、もともとミステリーの人だっけ」と思い出す、エンターテイメント調になっていて、長いのだけれど、さらりと読めた。
やっぱり本多さんは上手いなぁ。
昔は短編しか書かなかったし、初めて書いた長編は「?」だったけれど、着実に長いものを書く力をつけているし、本当、常に成長している感じがいい(短編は初めから上手いけれど)。
今回の作品も、結局、善とはなにか悪とはなにか、というようなテーマになっているのだけれど、格差社会とか、ネットビジネス系の話とか、「今」の問題を正面から捕らえている。それで、作者の主張もあるのだけれど、それぞれ異なった意見の登場人物の言葉すべてに、きちんと説得力があって、うすっぺらさがなかった。
「あぁ、こういう人、いそう」「こういう考えの人もいるだろうなぁ」という感じ。
ビジネス書に飽きたときには是非!
「MISSING」「MOMENT」など初期の短編集は、文庫本になっているし、短編だから短い時間で読めるし、そちらも読んだことのない人にはお勧めです☆

 

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