凪~小説・写真サイト~                    
  作品   レビュー   写真   日記   プロフィール
                     


2006年2月20日

三崎亜記 「バスジャック」


バスジャックバスジャック

集英社 2005-11-26
売り上げランキング : 280056
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

「となり町戦争」でデビューした三崎さんの二作目の本。短編集だし、それぞれ長さもまちまち、世界観もバラバラで、一冊で一つの話になっている「となり町戦争」に比べると、少し読むのに苦戦した。
 視点などはおもしろいし、テーマも感じられる。ユニークな作家だと思う。ただまだ発展途上という感じがしなくもない。型にはまってしまってもつまらないけれど、もう少し三崎さんのワールドというものが固まってきたら、もっと読みやすく、おもしろくなってくるのでは、と勝手に思った。

 短い話は、星新一を思わせる作品だった。意味が分からないまま話が進み、ところどころでくすっと笑え、そして最後に不気味な印象だけ残る。一番初めの「二回扉をつけてください」などはそんな感じだった。
 一番心に残ったのは「動物園」かな。これは「中編」くらいの長さはあるから、途中少しだれてしまったところもあったけれど、動物のイメージとか、主人公の心とか、きちんとつかまえることができた気がした。
 この本は、発表された順に並んでいるようだし、最後の二作がその「動物園」と、似たように情緒的な「送りの夏」なので、作者はこういう方向に進んでいるのかもしれない。だったらまた次の作品も読んでみたいな、と思えた。
 この人は、発想はエンターテイメントだけれど、書き方は純文学に近いものがあるような気がする。そのバランスの取り方も、今後見守っていきたい要素。
 ......と、なんか偉そうに書いちゃった(笑)

新しいブログにて活動しています。

「働くビタミン・生きるミネラル」

自己肯定感を高め、自分の心を満たし、しあわせに生き、しあわせな人間関係を構築し、しあわせに働くためのヒント集です。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.nagi97.com/mt/mt-tb.cgi/75

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)

 

Top ・ Works ・ Photos ・ Diary ・ Profile