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2005年7月21日

「モディリアーニ」


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ピカソと同時代の画家・モディリアーニの生涯を描いた映画。
 現実的には、私は芸術家タイプの男が嫌いなのだけれど、フィクションの世界では美術系の男の人に惹かれる。実在の画家をモデルにした映画が上映されると大抵気になって見に行ってしまうし、小説仲間にはしばしば「また芸術系の男が出てきたよ」とあきれられるほど、自分でも好んで画家とか彫刻家とかを描いてしまう。もしかしたら私は前世、モディリアーニのような画家に惚れ込んで振り回され、死んだ女なのかもしれない(笑) だから深層心理では惹かれているけれど、現実問題としては生活力のない男には惹かれない、みたいな......。
 って、何を語っているんだ、私(笑)

 映画は良かった。大きな夢がありながらも、それを叶えるための努力を積み重ねることが嫌いなこういうタイプ、芸術家には多いのかもしれないな、と思った。彼ほど才能がなくても商売が上手で成功する人もいれば、彼のように生活は破綻していても、見る人には分かる確かな才能があって、一目置かれる人もいる、なんかよく分かった。
 実際のモディリアーニがどんな人なのか、私にはさっぱり分からないけれど、映画のなかではとても魅力的に描かれていた。あぁ、こういう人だったら、「どうしようもないな、こいつ」と思いながらも、振り回されてしまう女もいるだろう、と。この映画の魅力は、やはり一番、モディリアーニの魅力だろう。でもそれ以外にも、映像の美しさや、その時代の雰囲気を上手く伝えるセットや、飽きさせないストーリーや、色々なプラスの要素があった。
 モディリアーニとピカソは映画のなかではライバル同士であり、憎み合っているように見えるけれど、実は分かり合っている関係に描かれていて、それにも惹かれた。ちょっと素直に向き合えないけれど、実は強い友情で結ばれているのではないかという気がした。ピカソの嫌な奴だけれど、とても憎めない。このキャラクターの作り方にも才能を感じた。
 あと話の中心はやはりモディリアーニの妻、ジャンヌの存在だろう。ネタバレになるので書かないけれど、ラストを見ると、こういう生き方は端から見たら不幸に見えるけれど、本人にとっては案外幸せなのかもしれない、なんて思った。愛し方も、生き方も、人それぞれで構わないんじゃないかと、ふと思った。

 この映画は上映されている館が限られているのもあり、日比谷シャンテはぎりぎりに行くとチケットが売り切れているという状態だったけれど、観て損はないものだと思う。私はおすすめ!

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