凪~小説・写真サイト~                    
  作品   レビュー   写真   日記   プロフィール
                     


2011年11月 6日

さだまさし「アントキノイノチ」

アントキノイノチ (幻冬舎文庫)アントキノイノチ (幻冬舎文庫)
さだ まさし

幻冬舎 2011-08-04
売り上げランキング : 692

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

さだまさしの小説は好きで、今まで出たもの全て読んでいる。
これも、とっても良かった!
大好きな「精霊流し」「解夏」に並ぶ傑作。

高校時代の友人がきっかけで心の病にかかり、徐々に回復している若い男性の話。
父親の紹介で始めた、亡くなった人の遺物整理の仕事の様子と、高校時代の友人との出来事が交互に繰り返される構成。
「命」というものを多角的に浮かび上がらせるその構成や、登場人物の配置、ストーリーなど秀逸。
ただ、それ以上に素晴らしいと思うのは、「これを書いた作者というのは、本当に心がきれいな、あったかい人なんだなぁ」ということが端々から感じられること。
ちょっとした表現とか台詞とか、物事の設定とかそれに対する感想に、書く人の価値観とか心は、否応なく入り込むものだなぁ、とこの作品を読んでいて思った。
こういう心の美しさは、「フィクション」だといったって、決して飾れない。
だからこそ、物語の根幹ではない、ちょっとした枝葉末節の言葉遣いとか登場人物が抱く感想に、心が震える。
自分ももっと、文章力ではなくて、人間力みたいなものを磨かなくてはなぁ、と思わされた作品だった。
少し心に痛みを感じるところもあるけれど、全体的に透き通った感じの作品で、最後はきちんと報われる、安心して読める作品なので、是非、多くの人に読んでもらいたいと思う。

2011年10月19日

池井戸潤「下町ロケット」

下町ロケット下町ロケット
池井戸 潤

小学館 2010-11-24
売り上げランキング : 80

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

やっぱりいいなぁ。
直木賞受賞、納得。
ザ・エンターテイメント!

「空飛ぶタイヤ」の方が、より社会性が強く、文学としては上の気もするけれど、「空飛ぶタイヤ」があくまで、マイナスがゼロに戻るまでの話だったのに対し、「下町ロケット」はマイナスをゼロに戻して、さらにプラスにする、というところで、さらに感動がある。

 作者の経歴を知っているためか、やはり「なるほど、コンサルタント!」と思う。
「空飛ぶタイヤ」のときも、大企業による中小企業のいじめみたいなものがテーマだったけれど、やはり色々な会社の実態を見ていると、社会の様々な矛盾を感じるのだろうな。
 ただそれを、ただの問題提起とか、嘆きにするのではなく、「それでも闘い、勝利を掴む物語」に作り上げていることで、多くの「社会の矛盾を感じている大人達」を元気づけられるのだろう。
 Viva 兼業作家!(笑)

2011年10月14日

香本裕世「人事が変われば、会社は変わる」

人事が変われば、会社は変わる 人事が変われば、会社は変わる
香本 裕世

日本経済新聞出版社 2007-03
売り上げランキング : 56762

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

人材開発グループ長に、外部からスカウトされた矢澤久美子が着任した。
全社対象のキーパーソンインタビュー、管理職対象のキャリアマネジメント・ワークショップ、マネジメント勉強会と、次々に実施する新施策は、当初冷ややかに見ていた「制度づくり人事」の谷川人事部次長に刺激を与え、やがて現場の管理職のマネジメントスタイルにも変化が生まれる...。

というのがアマゾンに書かれていたあらすじ。
大企業の人事部の教育担当者は実際にどんなことをしているのかが分かり、大企業に勤めた経験のない私には、非常に勉強になった。
なかなか大企業相手に仕事をする機会は少ないけれど、大企業がどうやって「教育」を行っているかを知ることで、それをアレンジして中小企業に広めるのが、私たちの役目かもしれない。そう考えると、教育研修をしようと思っている社労士は読んで損をしない内容だと思う。

最後の方は、実際に管理職の研修や勉強会はこういうカリキュラムで、こんな内容で行うということが書かれていて、自分の研修の内容にもかなり取り入れられそうなところもある。


ただ個人的に心に一番残ったのは、「プランド・ハップンスタンス」という考え方。キャリアカウンセリングの理論らしい。

スタンフォード大学のクランボルツ教授が、数100人の成功したビジネスパーソンのキャリアを分析したところ、そのうちの8割が「いまある自分のキャリアは予期せぬ偶然に因るものだ」と答えたということをきっかけに構築された理論だということ。
直訳すると「計画された偶然」。

私は高校時代に宮本輝のエッセイで出会ってから、好きな言葉を聞かれると、小林秀雄の「命の力によって、偶然を必然と観じる」と答えているのだけれど、きっと同じようなことなのだろう。

クランボルツ教授の理論によると、つまり、予期せぬ偶然の出来事を、まるでもともと計画されていたかのような必然のこととして上手く人生に取り入れられた人が、良いキャリアを形成できるということなのだろう。

ちなみにこの理論によると、予期せぬ偶然を「プランド・ハップンスタンス」に変えるには、次の5つの力を磨くことが必要だと言われているらしい。

 ○好奇心(Curiosity):新しい学習機会を模索すること
 ○持続性(Persistence):失敗に屈せず努力をすること
 ○楽観性(Optimism):新しい機会が「必ず実現する」「可能となる」と捉えること
 ○柔軟性(Flexibility):信念、概念、態度、行動を変えること
 ○リスク・テイキング(Risk-taking):結果が不確実でも行動を起こすこと

自分のことを振り返ってみると、確かに今のキャリア(というほどのものを自分が築けているとも思えないけれど)は、上記5つに基づく選択の結果だった気もする。

 

「神話の力」でジョゼフ・キャンベルも似たようなことを書いていた。

『ある程度歳をとり人生を振り返ってみると、そこにはひとつの秩序があるように見える。
まるで誰かの手で構成されたかのようだ。
ただ偶然に起きたように見えた出来事も、実は次の展開のために重要な要素だったことがあとになって分かる。
この筋書きは一体誰が作ったのだろうか


思いがけないことも、思うようにいかないこともあるけれど、神様の与えてくれた「偶然」を信じて、そこに懸命に取り組んでいけば、道は開けるのかもしれない。
そういう考えは、気持ちを楽にしてくれて、いい。

2011年9月19日

池井戸 潤 「空飛ぶタイヤ」

空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)
池井戸 潤

講談社 2009-09-15
売り上げランキング : 140

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

「下町ロケット」で直木賞を取った池井戸さんですが、4年くらい前、「空飛ぶタイヤ」で直木賞の候補になりながらも、選外になっています。
でも、この「空飛ぶタイヤ」、非常に良かった!
きっちり作られているエンターテイメント小説でした。

ストーリーは簡単に言うと、中小企業(というより零細企業)の運送会社のトラックのタイヤが運行中に外れ、女性を死亡させる。
トラックはホープ自動車という大企業のもので、ホープ自動車の検査結果によると、「整備不良」が原因ということ。
責任は運送会社にあるということになり、運送会社の社長は、被害者から訴えられたり、大きな取引先を失ったり、ひどい目に遭う。
でも、社長は、自分の会社の「整備不良」だという結果を信じず、大手企業であるホープ自動車に真っ向から勝負を挑んでいく。
という話。

タイヤが外れて死亡事故が起こり、それが結局、自動車会社の問題だった、というのはまだ記憶に残っている実際の事件にもあった。
その自動車会社というのは、三菱自動車だったということも、多くの人が覚えていることだろうし、この作品にも、ホープ自動車のグループ会社の「東京ホープ銀行」なども登場し、明らかに「東京三菱銀行」なのではないかと思い、また、池井戸さんは、以前三菱銀行に勤めていた......という経歴もある。
が、この作品はあくまでフィクションらしい。

それでも、一人一人の人間の、組織で生き残るための狡猾な計算高さが、非常にリアルで、次第に追いつめられていく運送会社の社長を応援せずにはいられない気分になる。
よくエンターテイメントの書き方として、「主人公を徹底的に、これでもか、これでもかと痛めつけ、最後の救いを与える」という手法が語られるけれど、その基本に非常に忠実な、社長が徹底的にいじめられる話なのだけれど、その分、思いがけないところから救いの手をさしのべてくれる人の存在に、心から温かい気持ちになったり、ちょっとうるうるしてしまったり......非常に上手い、と感じさせる作品だった。

良質なエンターテイメント小説を求めている人にはお勧め。
人も組織も、非常にリアルに、立体的に描かれている。
企業小説を書くためには、やはり大企業に勤めた経験というのは大きいなぁ。

と、ちょっと自分に足りない部分を感じてしまったりもしたけれど、文庫本の最後の解説によると、池井戸さんも江戸川乱歩賞を獲る前年には最終選考落ちをしていて、それから翌年に受賞するまでに「化けた」らしいし、さらにそれから、試行錯誤を経て、自分の得意とするスタイルを確立していった、とある。
初めからこれだけ完成されたものではなかったのだな、と思うことで、ちょっと安心(笑)

文庫になるまで待とうかと思ったが、「下町ロケット」も読みたくなってきた。

2011年8月 7日

「旭山動物園のつくり方」原子禅

旭山動物園のつくり方 (文春文庫PLUS)旭山動物園のつくり方 (文春文庫PLUS)
原子 禅 亀畑 清隆

文藝春秋 2006-12
売り上げランキング : 35172

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 まだ予算がなかったときから、飼育員など動物園のスタッフがお金がなくてもできることを考え、深夜まで話し合い、「夢のスケッチ」を書いていったということで、初めに14枚のスケッチが紹介されている。
 それを見るだけで素敵だな、と思うのだけれど、次の章で、旭川市の市長が替わり、園長が新市長に動物園の改修に予算をもらうべく説得に通う場面がある。
 当時の園長自身もすごい人だったのだと思うけれど、きっとこういう「いざ」っていうときに、それまで実現は不可能だろうと想いながらも夢を持って描いていた「スケッチ」が役立ったんじゃないかな、と思え、それが良かった。

「人生をシンプルに変えよう」川田久里央

人生をシンプルに変えよう! (王様文庫)人生をシンプルに変えよう! (王様文庫)
川田 久里央

三笠書房 2011-07-29
売り上げランキング : 3739

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 ブログが本になったものらしい。たまたまおととい、中村天風について調べていて行き当たったブログの内容が面白かったので本を買ってみたが、なかなか良かった。
 いらないものを捨てるとか、スピードを落とす(スローライフ)とかは聞き飽きた感があるけれど、そこにくくられない奥行きのある本だった。
 全体的に良かったけれど、一番おもしろかったのは、夢や目標が叶わないのは心のプログラムに「バグ」があるかもしれない、というところ。そしてバグを発見するための質問が3つ紹介されていた。
  質問1「私には、○○ができない。なぜなら私は......」
  質問2「実は○○が成功すると、都合の悪い部分もある。なぜなら......」
  質問3「今うまくいっていないこの状態を、実は、自分自身が望んでいる。なぜなら......」
 この3つの「......」を考えるというもの。
 そしてこの「バグ」は気づいた時点で、かなり修正される、とのこと。
 個人的にはなかなか腑に落ちる内容だった。

「相手に9割しゃべらせる質問術」おちまさと

相手に9割しゃべらせる質問術 (PHP新書)相手に9割しゃべらせる質問術 (PHP新書)
おち まさと

PHP研究所 2011-07-16
売り上げランキング : 7088

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

「質問さえできれば、あなたが駆け出しであろうがシロウトだろうが、ビッグな人やその道のプロとも会話ができます。答えるのは、あなたじゃなく、相手なのだから」
 なるほど。
 でも、読んで分かったのは、やっぱ、場数だな、ってこと。本を1冊読んだだけで、良い質問ができるようにはならないだろう......。
 ただ最後にインタビューが上手くなるためのエクササイズがいくつか紹介されていた。
  ・「この人誰だったっけ?」というとき、どんな質問をしたら、相手に失礼にならずに、大きなヒントをもらえるか考える。
  ・もし会いたい人に会えたら何を聞くか、100の質問を考えて書き出す。
  ・3つの質問だけで、相手の仕事を当てる「職業当てゲーム」で、少ない質問で多くの情報を引き出す力を鍛える。
 「2」などはやってみてもおもしろそう。
 でも、コミュニケーションの基本は、やっぱり、「まず人を好きになる。興味を持つ」その一言に尽きるかも。

2010年11月 7日

「手塚雄二 一瞬と永遠のはざまで」

手塚雄二さんという日本画家の美術展に行ってきた。

以前から知っていたということではなく、ただ、ぴあかなにかで作品の写真を見て、心惹かれていたので。

ただ、モノクロの静謐な林の画に惹かれて行ってみたら、去年、電車のつり広告で見て気になっていた絵の作者だった。

気になっていたのは、二頭の虎の絵
http://sophiazure.tumblr.com/post/170875804
(知らない人のサイトに勝手にリンク)

今回の展示にもこの虎の絵があり、やっぱり心が釘付けになった。


ただ、今回の展示の多くは、人や動物の息づかいや熱を感じさせない、非常に静かな風景画だった。

日本画の描き方を私はよく知らないけれど、手塚さんは、何度も何度も塗った絵の具をはがしては、塗り、はがしては塗り......と繰り返し、色がもう落ちないくらい紙にしみこませていく手法で描いているらしい。
確かに言われてみると、一枚一枚の絵は、非常に層が厚く、ぱっと見た表面の絵の奥に、隠された深みを感じさせた。

青や緑、そして金色がとても綺麗だった。


こういう静かな絵と向き合う時間は、目を閉じて自分の内側に意識を集中させる瞑想の時間に近いものがある気がする。
心の中が自然と落ちつき、普段は波打っている体のなかの湖みたいなところが、しんと凪ぐ感じ。


展示は横浜そごう内の美術館で、11月28日(日)まで開催。
おすすめ!
http://www.asahi.com/event/AIC201010070006.html

 

2010年6月22日

朝井リョウ「桐島、部活やめるってよ」


桐島、部活やめるってよ桐島、部活やめるってよ
朝井 リョウ

集英社 2010-02-05
売り上げランキング : 3745
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

去年の「小説すばる新人賞」受賞作を読んだ。
現役の大学生(今までは、女子高生や女子大生が多かったけれど、男の子)が書いた青春小説ということで、TVなどでも話題になっていたから、気になってはいたけれど、正直、そう期待はしていなかった。

ただ、本屋で数ページ読んで、滅多に単行本など買わない私が、衝動買いしてしまった。
ものすごい引き込まれた。途中まで読んで、「うわぁ、すごいなぁ」と思い、最後まで読んでも、やっぱりよかった!

賞の傾向をつかむために、新人賞受賞作は結構読むのだけれど、デビュー作でこんなに満足感を味割ることは滅多にない気がする。
私の密かな自慢は、デビュー作を読んで「この人は、今後活躍する」「この人は、この1作だけだな」という読みが大体当たること。
朝井さんも絶対、書き続けていく人だな、と思う。
焦って変な2作目を出してはほしくないけれど、次の作品が楽しみ!
ただ、こういう「若い感性」をずっと保ち続けていかれるのか、それとも、ある時点で作風を変えるのか、20代後半以降の方向も気になるな。

と、がーっと書いてしまったけれど、どんな作品かというと、5人の同じ高校の生徒の視点から書かれた5つの短編集。
タイトルの「桐島」は、バレー部のキャプテンなのだけれど、桐島はバレー部の生徒の視点で書かれた1つの短編のなかの回想シーンに何度も登場するだけで、あとはちょっとした会話の端に現れるくらいしか出てこない。
ただ、「桐島」が部活をやめることによって起こった小さな変化を、それぞれの生徒の視点で描いていき、最後には、なんとなく1つの作品にまとまっている。

この、「え? 桐島って結局、それしか登場しないの?」という驚きの構成もすごいけれど、この作品の何がすごいって、描写力だと思う。
文学っぽい、きどった描写じゃなく、若者の方言混じりの日常的なコメントが、心に響く。

きっとほとんどの人は、自分の高校時代を思い出すんじゃないかな。
自分の高校時代には携帯なんてなかったし、随分違うんだけど、心の中にあるうまく表現できない痛みとか迷いみたいなものは、いつの時代も共通なのだろう。

お薦め!!!

2010年4月11日

奥田英朗「町長選挙」

町長選挙 (文春文庫)町長選挙 (文春文庫)

文藝春秋 2009-03-10
売り上げランキング : 4440
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

最近、ぼけていて、以前読んだ本を買ってしまったり、以前見た映画のDVDを借りてしまったりする......。

この「町長選挙」も単行本のときに読んでいたのに、忘れて文庫本を買ってしまった(汗)

でも、再び楽しめた。

この作品は、「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」に続く、精神科医・伊良部先生が主役の第3弾のコメディ。

短編4つで構成されていて、最初の3つは、名前を変えているけれど、あきらかに巨人のオーナー渡辺さん(今もオーナー?)、ほりえもん、黒木瞳を風刺した内容になっている。

単行本で読んだときはそれなりに「今」の話だったので、おもしろおかしく読みながらも、こうやって実在の人物を使うのはどうかな......と思い、「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」に比べるとちょっと落ちるかな、と思っていたけれど、時代のブームが去って、改めて読むと、なかなかよく考えて組み立てられている作品だなぁ、と思った。

「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」「町長選挙」とも、なにか心に不安などがあり、それがなにかしらの症状になって表に出てきてしまっている人が、精神科医の伊良部先生のところに行く、というところから始まる。
でも、伊良部先生は、太った子供みたいな、「馬鹿としか思えない」おじさん。
ただ、人目も気にせず、脱力して、超自然体で生きている伊良部先生が、呟くような感じに口にする言葉が、案外的を射ていて、ちょっとずつ「患者」が快方に向かう、という話。
すっごく簡単にまとめると。

この話は、ただひたすら、伊良部先生のキャラクターの魅力によって作られている。非常にバカなようで、でも、もしかしたら、ものすごく色々なことを考えていて賢いのかもしれない、とほんの一瞬思わせ、でもやっぱり、バカなんだろう、としか思えない......というキャラクター。

一つ一つの行動や、言葉が非常に面白い。

でも、1回目読んだときは、ただ「コメディ」として読んで、笑って楽しんで終わりだったのだけれど、改めて読んでみると、意外と深いテーマがそこに潜んでいるようにも思えるし、一人ひとりの患者の「立場」と、現れる「症状」と、「解決策」が素晴らしく説得力のあるつくりになっているということにも気づく。

改めて、奥田さん、すごい!
と、読み返してみて思った。
このシリーズ、読んだことがない人は、本当、読んで!!
これぞ、エンタメ小説!

 

Top ・ Works ・ Photos ・ Diary ・ Profile