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凪~小説・写真サイト~ 小説・映画などのレビューで“ どんでん返し ”タグの付いているブログ記事

2009年3月22日

愛川 晶「化身」

若桜木先生に薦められて「化身」を読みました。

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愛川 晶

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鮎川哲也賞受賞作なんて、読むのはじめてかも。
こういうのが「本格推理」というジャンルなのだと、初めて体験しました。

むちゃくちゃ頭いいなぁ、この人、というのと、よくこんなに詳しく調べる気になるなぁ、というのが感想。

以前は、小説家を目指すのなら、どんなものでも書けなくてはみたいに思ったりしていたけれど、最近は、あまり思わなくなった。
綱渡りや宙返りができないように、「本格推理小説」など、書けない、と(笑)

でもやはり、人間、得意不得意があるのだろうな。
せっかくトリックなどは完璧なのに、人物造形が......悪い意味で漫画のようでした。
すべての人が、いわゆる「典型的なキャラクター」というか......。

ただもし将来、これくらいすごいトリック(というか設定も含め)を考えつけ、さらにトリックを考えることだけに楽しみを見出している人と出会えたら、共著で小説を書いてもいいかもしれない......などと、変にビジネスライクに思ってみました(笑)

ということで、小説に「共感」であるとか、「描写」の美みたいなものを求めている人にはあまり薦めないけれど、ミステリーを書きたいと思っている人や、大どんでん返しみたいなものが好きな人にはお薦めです!

2009年2月21日

赤井 三尋「翳りゆく夏」

「翳りゆく夏」という江戸川乱歩賞をとったミステリー小説を読みました。

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赤井 三尋

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文章も上手く、とても読みやすいし、江戸川乱歩賞の受賞作は「新人」とは思えない質のものになっていることが多いなぁ。

これは誘拐ものなのだけれど、誘拐とはこういうものだ、という既成概念を崩している。
それくらいのパワーがないと、やっぱり新人賞は獲れないのかもしれないな。
人間描写も、社会の描写も上手く、リアリティがある。

色々勉強になる作品でした。

2008年7月 4日

「イニシエーション・ラブ」乾くるみ

新聞でも、本屋さんのPOPでも
「普通の恋愛小説かと思ったら、最後の最後にミステリーになる」
と絶賛されていて、気になっていた本。

確かに、読んでいるあいだは、ちょっとこっぱずかしくなるくらい
ふつーに青春小説というか、恋愛小説。
今更珍しくもない感じ。

ただ、本当に最後の最後に「え?!!!!」
となる。

いやぁ、本当にびっくりした。

今まで頭で組み立てていたストーリーとかそういうものが、がらがら
っと崩れていく、気持ちよさ。
だましてもらいました。

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伊坂幸太郎さんの「ラッシュライフ」も最後の最後に、これは、
どんでんがえしってわけじゃないけど、「おぉ、こういう構成になって
いたのか」と分かって、その精密な構成に、ぞっと鳥肌が立つ感じが
したけれど、これも、なかなか。


ラッシュライフ


http://tinyurl.com/6869zj

最近、プロットとか構成の力というものを本当に痛感する。
私も、なんか「あっ!」と言わせるものを書きたい。
でも、こういうのって、ひらめけるかどうかなのかな。

ビバ、ミステリー!

 

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