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2013年1月27日

京の冬の旅

大阪に用事があったため、それにかこつけて京都一人旅。

京都は好きで、大学時代から平均すると、1.5年に1回くらいは来ている気がするけれど、こんな寒い時期に行ったのは初めて。
でも寒くて敬遠される時期だからこそ、集客のテコ入れとして、「京の冬の旅キャンペーン」なるものが開催され、計14か所で普段は見られない重要文化財などが見られます!

詳細はキャンペーンページ

 

金曜日は得浄明院と知恩院、土曜日は妙心寺と東寺を回りました。東寺以外は、ボランティアガイドの方が細やかな説明をしてくれ、色々勉強になりました。

一番よかったのは、非常にこじんまりとしたお寺(多分、普段はまったく一般公開されていない)の得浄明院。初めに仏像の説明を一人の方がしてくださり、そのあと、地下にある真っ暗な部屋にほかのガイドの方が案内してくれます。その部屋は、多分、10畳くらいの広さなのでしょうが、本当に何も見えない中で、右手だけを壁につけてぐるりと回ると、かなりの広さに感じ、不思議な気分です。暗闇を歩くことで、自分の過去の罪などに向き合い浄化できるというような効用があるそう。
また別の部屋には、盆石という、真っ黒なお盆の上に白砂と石だけを載せ、それだけで水墨画のような世界を作り出す芸術作品が並べてありました。これもまた、良かった。砂だから掃いたらすぐに消えるはかなさもあり、それが仏教の諸行無常の教えにも通じるということでしたが、普通の絵にはない繊細さが表れていて、非常に心に残る作品たちでした。
(撮影不可だったので、写真はないのですが、興味のある方は是非、googleで「盆石」の検索をしてみてください!)

知恩院も良かったです。知恩院には非常に立派な三門があるのですが、その中に入れるというもの。かなり急な階段を上り、見晴らしのいい場所までたどり着くと、そこから中に入れます。
中には大きな仏像と初めに悟りを開いた14人だったか、そういう方々の像が並んでいます。文化財を保護するため、照明が落とされているのですが、そのひっそりとした光の具合もまた、世界を作り出していて、そこそこ人は集まっていたけれど、静かな気持ちになることができ、いい経験でした。
また、私の行った1月25日は、たまたま法然さんの命日だったらしく、本堂にも入ることができ、信者の方が大勢集まって木魚を叩いているシーンなども拝見させていただきました(どさくさに紛れて、私も焼香してきちゃいました)。

土曜日は、平日よりは混んでいましたが、それでも桜や紅葉の季節の混雑ぶりはなく、静かな気持ちで"寺社仏閣"を回ることができ、有意義な時間になりました。
東寺はガイドがなかったのが残念でしたし、初層だけではなく、上にも上りたかったですが(物理的に登れるのかは不明)、初層だけでも立派な仏像が4体あり、なかなかの空間でした。五重塔以外の2つの建物の中身も、一見の価値があります。

大阪の人から脅されていたほど寒くもなく、この特別公開はお薦めです。近郊の方は是非!
(ただお寺の中は靴を脱ぐところが多いので、靴下だけはあったかいのにしないと、凍えそうになります 笑)

2010年9月 4日

瀬戸内国際芸術祭

    今年の夏休みは沖縄の島ではなく、瀬戸内の島々へ旅してきました。

「瀬戸内国際芸術祭」巡り。
http://setouchi-artfest.jp/

去年は新潟の芸術祭を回ったけれど、瀬戸内はまた違った雰囲気で、景色も非常に良く、予想以上に良かった。

4泊5日の旅のうち、前半4日はひたすら島巡りをした。

1泊目と2泊目の拠点は高松のホテル。

1日目は、芸術祭のメインになっている直島へ(ただ、直島のメインは常設の美術館なので、芸術祭の期間でなくてもいいといえば、いい。ただ、それぞれの美術館が1000円~2000円くらいするので、5000円のパスポートを使える時期に回るのがお得かも)

直島の作品は美術館以外もほとんど撮影禁止だったため、写真はないけれど、「地中美術館」は一見の価値あり。流れていく雲を見るのもアートなのだなと気づいたり、「空間時代がアート」になっているものが多く、心地よい時間を過ごせた。作品数は決して多くはないけれど、安藤さんの建築を含め、おすすめ。
今年6月にできたという李禹煥美術館も良かった。ただ、本当に作品数は少ないので、まともに入場料を払うと高く感じるだろうと思う。人の少ないときに瞑想の部屋で、1時間くらい過ごせれば、満足できるかも? ここも流れる空気感が良かった。

家プロジェクトは「南寺」というところが非常に人気があるようで、整理券の配布になっていて、すでに終了していた。9月に入ったら人出は減っているかもしれないけれど、直島はやはり人気の高い島なので計画的に回る必要がありそうだ。

2日目は豊島と犬島へ。

 

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豊島は2時間半くらいしか時間がとれなかったが、4,5時間かけて見たかった。半分くらいしか見られず、少し残念(エリアが4,5個に別れていて、それぞれバスで移動する距離のため。バスが無料なのは嬉しい)。

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個人的なおすすめは唐櫃浜エリア。久しぶりにオラファー・エリアソンの作品が見られて満足。夏の蔵は暑かったので、秋の方がおすすめだけど......。このエリアでは心臓音のアーカイブが人気のようだったけれど、私はちょっと苦手。新潟の時もあったけれど、知らない人の心臓の音を暗闇で大音量で聞いてもなんだか怖い(汗) 個人的には、そこに行く途中の「ノリとたゆたう。」が良かった。不思議な素材の「枯山水」をイメージして作ったという凹凸のあるマットでできた庭に、好きなように寝ころんで過ごせる。癒しスポット。時間が豊富にある旅なら、こういうところで、長時間のんびり過ごすのもいいかも。

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犬島 は、以前は銅の精錬所を中心に栄え、人口3000人ほどだったが、今は60人ほどになってしまっているという島。精錬所や残された家が廃墟になって点在する、全体が「遺跡」のようになってしまっている不思議な島。

でも2年前に精錬所自体の内部をアートの場に変容させていて、ここもなかなか見応えがあった。こういう「空間」アートはいい。もともとその場にあった空気感とか場のエネルギーと、作品を作る人の思いなり、技術なりがうまく融合すると、目だけではなく、肌で感じられる作品になる。

今回見た作品の中で一つおすすめの場所を選べと言われたら、私はここを選ぶかな。

内部を見たあと、廃墟になった精錬所の煙突とか発電所なども見られるのだけれど、その廃墟になった建物の背景には真っ青な海と空が広がり、それもまた心に響いてきた。

 

3日目は宿も小豆島に取り、小豆島を回った。
本当は3日目は芸術祭巡りを休み、海でのんびりしようかと思っていたのだけれど、小豆島は思っていたより(初めて行った)なんというか手軽すぎる観光地で、俗っぽく、沖縄の島とはかなり趣を異にしていたので、予定を変更して、やっぱり作品巡りをした。

小豆島は大きな島なので、レンタカーを借り、回った。
主に作品があるのは、海のそばではなく、内陸のほう。だから、小豆島の作品は、海を背景にしたものというより、田んぼの風景のなかに現れるものになっていた。
このあたりの棚田の光景は本当に美しい。

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その光景の中、突如現れる竹細工のタージマハールみたいな建物は圧巻(実は「脱穀した後のもみがらのイメージらしい)。
中に入ってくつろぐこともでき、涼しい日だったら、寝転がって過ごしたかった(が、なんせ猛暑。喉が渇いて、長時間滞在できず......)。

 

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そのほか、室内の作品も、海辺の作品もあり、なかなか見応えがあった。
ただ、2泊3日の旅なら、小豆島は外してもいいかも。あくまで個人的な意見ですが。

 

4日目は、一度高松まで戻ってから、女木島と男木島を見る。
男木島は小さな島だし、作品も港の周りに密集しているようなので、1時間くらいで余裕で回れるかと思ったが、甘かった。確かに範囲としては狭いけれど、港を降りたところからものすごい急な斜面の連続。毎日35度の夏にはしんどい。

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でも、豊かな世界観のある作品が多く、バラエティに富み、短い時間でたくさんの作品を見られるので、満足度は高かった。

 

2010年3月 8日

銀山温泉

2月、旅に出たい気分が高まり、山形に行ってきました。
1月後半から2月は、なんだか色々と忙しく、結構疲れていたので、今回は、観光というより、温泉でゆっくりする旅です。

銀山温泉というのは、新庄駅から一駅先の大石田というところから車で30分くらいの場所にある、全部で十数軒しか旅館のない小さな温泉街です。
でも、その分、非常に趣のある、静かな場所で、落ち着きました。
しんしんと降り積もる雪がまた、風情を出しています。

 

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山形に行ったついでに、最上川下り(あったかい小船で下る)をし、翌日は蔵王に樹氷を見に行きました。
ただ、樹氷は過酷です。樹氷って、ただ木が雪に覆われて、まっしろのモンスターみたいになっただけの光景でなわけですが、吹きつける雪に、自分もモンスターになりそうでした(汗)
やっぱ、蔵王に行くならスキーがいいかも。

最上川くだりは、なかなか幻想的な風景を見られました。

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久しぶりに雪だるまなども作り、楽しみました。
ただ、山形などの雪は非常に細やかで砂のようで、雪だるまにするのは結構難しかったです。
土地によって、雪の質って結構変わるんですね。

2009年12月13日

京都ひとり旅

11月の終わりごろ、1泊2日で京都へ行って来ました。

以前は、毎年秋に京都へ一人で行くのが自分のなかでの恒例行事だったけれど、さすがに結婚してからは、3年に1度くらいのペースで。

やっぱり京都はいい。

歩くのも困難なほど混んでいる場所も多いけれど、まだ穴場的スポットもちょっとは残っているので、静かな場所にたどり着けたら、そこでゆっくり、一時間くらい過ごしたりして、本当に「マイペース」に過ごしました。

実際に見た風景の感動を表現するほどの写真は撮れなかったけれど、お気に入りの写真を22枚、「photo」のページにアップしました。
http://www.nagi97.com/photo/index.htm
良ければ見てください。

 

以前は、ガイドブックを見ながら歩いていたのだけれど、最近は、見るべき場所は大体頭に入っているので、文庫版サイズの地図だけを持って歩いています。

ガイドブックだと、「〇〇寺にいくには、××駅からバスに乗って15分 △△寺にいくには、◆◆駅から歩いて5分」などと書かれているのだけれど、地図を見ると、意外と〇〇寺から△△寺まで、20分くらいで歩ける距離だと分かったりするので、結構いい。
今回は、行きと帰りだけ電車やバスに乗り、あとはほとんど、歩いて移動していました。

下記に行った場所のメモ
1日目 嵯峨野
◆鹿王寺・・・6時50分東京発ののぞみで行ったので、9時頃に京都に到着。その足で嵯峨野に行ったら、すでにもう混んでいたけれど、嵐山とちょっと離れた方向に行くこのお寺はまだ静かで、落ち着きました。
◆宝筺院・・・本当に紅葉は綺麗。ただ、狭い場所にすっごい多くの人が集まるので、いい写真は撮れません
◆直指庵・・・駅から結構歩かないといけないせいか、結構人が少なくて落ち着きます。訪れた人が想いを綴るノートがあり、いつも書かないけれど、読んで、色々考えさせられます。みんな結構色々な悩みを持って生きているんだなぁ、などということを。
◆高台寺・・・バスで四条河原町まで戻ったので、ついでに八坂神社と円山公園を見て、高台寺のライトアップへ。日没時からライトアップ開始だったのだけれど、その30分ほど前に入ったら、ちょうど良かった。一通り見て出てきたら、長蛇の列だったので。紅葉だけではなく、庭園がライトアップされるのは新鮮だった。

2日目
◆源光庵・・・以前より人が増えてしまった気がする。丸い「悟りの窓」と四角い「迷いの窓」があるのですが、「悟りの窓」の前で記念撮影をしようという列が出来ていて、興ざめ......。以前行ったときはもうちょっと落ち着いていたのだけれど......。写真を撮るのはいいけれど、ばたばた、しゃべりながら入ってきて、写真を1枚撮ったらそれで終わりと帰っていくおば様方は邪魔だ......。悟りなど程遠い場所でした......(そのなかでも静かな心を保つことこそ悟りなのか?)。
◆大徳寺・・・ただの通り道だったのだけれど、苔むした庭に堂々と立つお堂が美しかった。紅葉がない分、非常にしずかでいい雰囲気でした。
◆金閣寺・・・修学旅行以来、行ってみた。久しぶりに見て感動。やはり金閣寺を見ると、三島由紀夫の「金閣寺」の世界を思い出す。
◆北野天満宮・・・ここも紅葉は非常にきれいだったけれど、人が多すぎ、落ち着かなかった。くもりときどき晴れという天気だったので、陽が差したときだけ世界がぱっと華やいだ。
◆等持院・・・庭に出て一周できるのだけれど、あまりメジャーな場所じゃないのか、人が少なく、満喫できた。これだけ立派な庭を維持できるってすごいな。締めにふさわしい場所だった。

 

 

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